事細かに書いたろうかな。何だかもう、この身に感じたこと全てが大切、みたいな、イベントを超えた何かだった、東京サック。
8月31日早朝もいいとこ、5時50分関テレ前集合。
そう、ジャカランタンの片腕りえぞうさんのご厚意により、演者でもスタッフでもない私まで、サック名物観光バスに乗っけてもらえることになったのです。バス代とんでもなく安いし、いやあ助かった。
つーか、もうこのバスの中が異様に楽しかった。もしかしたらみんなが大酒かっ食らってどんちゃん騒ぎでとんでもなくなるのかとびびってたけど、そこまでじゃなかった(少なくとも行きは)。確かに、序盤で燃えてすぐさま燃え尽きた人とかもいて、その光景なんかも写真に収めたけれど、あまりにも凄惨なので本人の名誉のためにUPしないでおきます佐野くん。
(そして今(9月4日夜)、佐野くんが実家の静岡で左手首骨折との情報を入手。9月のライヴはほぼアウト。ご冥福をお祈りします。)
お昼は諏訪湖で休憩。みながサービスエリアらしく食券買って和食という中、私と私のライヴ仲間の女の子とシゼンカイのリズム隊は「こんなとこにモスが!」と喜び勇んでモスを食す。いや、私が巻き込んだ感あり。後で知った話では、大阪の誇るブラック弾き語り魔王(勝手に命名)ペケキングさんもモスで、周りからは「何で諏訪湖に来てモスやねん」と非難を浴びたらしい。いいじゃんモスで。モス最高!
そして何故か、ジャカの宮さんとパラキートの荻野くんとここで合流。この二人だからと思って「釣りですか?」と訊いたら、違うと笑われた。違ったのか。
バスは大幅に遅れることはなく、15時半過ぎくらいにプラネットKに到着。
到着前にバスの中で代表の志村さんから、「プラK前は大通りなので大きいバスを長いこと停められません。着いたらすぐに、誰のでも構わないから(バスの下に収納している)荷物を持ってプラKに駆け込んでください」という指示があったので、みんなそれに従って、連係プレーで搬入作業。
と思ったら、誰かのエフェクターのケースのふたが開いてたか壊れたか何かで、エフェクターがばらばらと車道脇に。誰のかと思ったら、folk enough井上さんのだった。大丈夫やったんかな。
ダッシュで搬入後、私は予約してた中野のホテルにチェックイン。吉祥寺からはやや離れるけど、中央線1本やし、翌日12時チェックアウトのサービスが付いてたので、そのホテルに決めた。
身支度をささっと済ませて、再び吉祥寺へ。
うーん、なんか東京にやってきて、今からライヴイベントだという実感が湧かない。関西のみんなと一緒に来たからかな。
17時オープン、18時スタート、のはずが、18時前に既にライヴが始まってる。誰かというと、blgtz。チラシには名前が載ってない。
聞くところによると、前の週の「東京ピニャコラーダ」に出た時に、アストロをはじめとする関西のバンドのライヴに感動し、是非自分達もサックに出たいと申し出たという。そうは言ってもタイムテーブルの変更はできないし…と言うと、「お客さんがいなくてもいいからサックのステージに立ちたいんです」と、何とも気骨あふれる言葉が返ってきた。
そんなわけで、急きょ彼らが正規のスタートより前にライヴをやることになったとのこと。何となくサックらしいエピソードという気がする。お客さんも、その割にはまあまあ入ってたし、よかったんじゃないでしょうか。
スクリプトニク、やっぱりかっこよくなってるなあ。初見の時に比べれば、ものすごく深くなってると思う。彼ら多分まだ若いよなーと気になったんでミクシィ覗いてみたら、22とか23とかだった。シゼンカイよりまだ若いのか。むっちゃ楽しみやん。
aeronautsの松山さん。ソロ見るの初めて。激しめの音楽性のバンドのヴォーカルがソロの弾き語りで切なげな胸に来るメロディーを奏でる、というのはまあよくあることかもしれないけれど、そういうのを見ると、何となく安心のようなものを感じるのはなぜでしょう。バランス取ってんだなー、てことかな。
最初にやった曲は、HAPPY UNDER RIVERのカヴァーだそうだ。(←訂正:HAPPYの曲を最初にやったのは、ソロの時ではなくaeronautsの時でした。でも、ソロの時もどっかでHAPPYの曲をやったみたい。)
PARAKEET。1ヶ月くらい前に解散の話を耳にした。この日がラストライヴというのは、行きの道中で聞いた。だからというわけじゃなく、本当にこの日のライヴが今まで見た中で一番よかった。コミューンのにおいがなくなればええ感じになるやろなーとか思ってたんだけど、ここまででしたか。残念だなあ。
クサノヒロミ。PUFFYの亜美ちゃん似。1曲目の歌詞が「ピアノをもっと自由に弾けるようになりたい」という内容で、普通ピアノ弾きはあんまりそういうことを歌にしないよなーと思って面白かった。MCの流暢さが印象的だった。何かのパビリオンとかのコンパニオンみたいな。
途中、某出演バンドのメンバーから「人妻!」って呼ばれてた。「人妻でーす。人妻ってエロいなあ」って返してた。この後出演する某バンドのメンバーが旦那さんだそうで、そういや奥さんのステージングをデジカメに収めてた。ステキやわ~。
シゼンカイ。サックでおなじみの曲(なのか?)“調整虫”、久々に聴いてにやっとした。
ほんで何といっても驚いた、というか脱力だったのが、ラストと言って“税務署”をド派手にかました後、「まだ終わらないんだよ~」といって、やり始めたのは“夫婦茶碗”(シゼンカイの中で最も聴いた感じユルい曲)。その選曲でいいのか骨折男!個人的には、もひとつハイパーテンションな曲で死ぬ寸前までいってほしかった。いや死んでほしかった。
それでもまあ、総合的には最高だったのでぼーっとふぬけ状態に…となるところだけど、次にやったのがペケキング・テリー。ジャカスタッフりえぞうさんからとにかくすごいと聞いていたので、どうすごいのか、先日DICEで初めてお顔を拝見した時から何となく想像してみたりもしたのだけれど、想像するだけ無駄のとんでもないライヴだった。いわゆるブラックネタつーか、ここに文字で書き表すことはとてもできませぬ。
音楽としても優れてると思う。デヴィ夫人の歌のエンディングのとこで、サビを繰り返す時の間が絶妙だった。プラK大爆笑。
加納さん。この日の早朝関テレ前に集合した時、既に「麒麟秋味」を手にしていた加納さん。ペケキング氏に「下柳に似てる」とミクシィに書かれた加納さん。のらりくらりとしたMCながらきっちり笑いを取る加納さん(でも何言うてたか忘れた)。
そして音楽でたくさんの人を泣かせる加納さん。“HAKOBUNE”やった時はおお~っと思ったし、タイトルわからんけど3秒後の世界がうんたらとかいう歌詞の曲が、最初はゆーるり聴いててんけど、最後の方でぐわーっと胸に来た。
talk to meはすごいなあ。私の記憶が確かなら、セッティング後に一旦引っ込んで専用のSEで華々しく登場、なんてのをやったのはこのバンドだけだ。女の子達大興奮。ステージ前方、マジですごかった。
正直私の好みの音楽性ではありませんし、サックの他のバンドからしても、talk to meはかなりアウェイな空気を持っていると思う。でも、似たようなバンドばっかり集めて仲良くやってたって仕方がない。バンド同士戦いの火花を散らすみたいな側面もないと、何しろ長丁場なんだから間がもたないでしょう。出演バンドのセレクトも絶妙なイベントだなあと感心した次第。
tokyo pinsalocks。むちゃくちゃべっぴんな3人組。スペーシーでポップでなんかローテク。外国人受けしそう。つーか外国人が楽しんでた。出演者人気も高かった。
Orange Stones。機材トラブル…つーかミスで、始めるのにえらい長いこと時間がかかってた。さあ、ここでどう挽回するかってのが見ものですね、と、私の隣にいた井上さんが解説者さながらにコメント。この後も井上さんは、Orange Stonesのライヴ中、何度も感想を耳打ちしてくれました。「ブリティッシュっちゃねー」とか。
前にも感じたことをこの時も感じたんだけど、このバンド、プリスクールに似てるところがある。解散する直前くらいの音の感じに。声や発音もバクちゃんに似てるなー。こっちの人の方がきれいな発音やけど。ライヴの出来は、うーん、やっぱり前に見た時の方が堂々としててよかった気がする。14日アストロ@ダンゴのO.A.、シゼンカイの代打に決定というのを、さっき彼らのサイトでたまたま見つけた。要チェキ。
安井さん。やっぱりステキ。暗さが。暗くて甘いところが。でもすみません、次にメインステージでやるバンドのセッティングが気になって、若干落ち着きなかったです私。
ASTROLOVE。変な興奮で、なんかまともに聴けなかった。別の次元の空間に入り込んでしまったような、何ていうか、うまく言われへん。どんな言葉にも置き換えられへん。胸が押しつぶされそうだった。とにかく、アストロでオーディエンスがあんなに熱狂してるとこを見るのは初めてだったので、それがとてもたまらなかったな。やっぱりこの人らは、私の思い込みじゃなくてほんまにすごいんやと。でも、私はまだ本当には彼らをわかっていないとも思う。そっちの割合の方が大きいと思う。もっともっと彼らの奥をのぞきたいし、そうしている内にも奥の部分はどんどん広がっていくのだろう。
tronの渋谷さん。バンドとしてもソロとしても見たことなかったんで、今回見られてうれしかった。一番有名人っぽいって言うか。やっぱエイベックスだから?
ステージ以外のとこも含めてイベントだ、と言ってしまっていいとしたら、渋谷さんと他のミュージシャンとのプラKの外での会話が異様に面白くて、いいイベントだなあと感じた。会話の内容じゃなくて、空気そのものが。
folk enough。今まで見た中で一番ぐだぐだだったかも。でもそのぐだぐだが、あまりにも強引で有無を言わさないオーラを放っていたので、むちゃくちゃ面白かった。井上さん曰く「イベントだから」。
オガサワラヒロユキ。昨日(前日の30日@DICE)もお疲れ様でした、で、2日連続。そういや30日のイベントも、はるか彼方の過去の出来事のようだなー。夜更けにしっとりさらっとステキヴォーカルで、しみじみ。
aeronauts。最初に見た時に比べて、音楽性が面白い方に転がってってる気がする。前はもっと女の子にしか受けないような音楽だったと記憶していますが、今はもっと異様なテンションで混沌とした感じになってて、私個人的にはブラボーって思う。今までのファンが離れていくというリスクはあれど、バンドなんて、やりたいことをやればいいのだから、その心意気も含めてよいバンドだと思う。
トリですねトリ。ジャカですね。
昨年末のサックが嘘のような(さすがに反省したという見方でいいのでしょうか)、最高のライヴだった。他の私のお気に入りバンドには悪いけど、どう引き目で見ても、ジャカが間違いなくダントツでトップ。ステージもフロアも大爆発、出演ミュージシャン達もこぞって前方で暴れてた。普段こういう時にはクールな松下さんが最前列に来てステージ見上げてたのが印象的だった。私も、ジャカライヴでこんなに熱くなったことはない。むっちゃ踊ってとんで跳ねてジャマイカ!アメリカ!とか、ヘイ!ユー!ガール!とかいっぱい叫んだ。掛け値なく楽しかった。燃え尽きた。
やっぱりシメの言葉も必要かしら。
今まで数々のイベントやらフェスやら、大人数が出演するライヴを経験してきたけれど、断言できます、今回のサックが一番です。例えばボロフェスとかだと、どうしても「間」ができてしまう。もちろんその「間」がなければ身がもたないというのもあるけれど、こんなに密度が高くてどこ切り取っても楽しめたイベントってのは、今のとこ思いつかない。すごく「参加した」感が強いし。
行きのバスからみんなと一緒だったというのも、やっぱりその要因で、お世話してくれたりえぞうさんには本当に感謝します。あの人らまとめるのも大変やったやろうしなー。
もちろん、今回出演されたみなさんにも、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。こんなにも楽しくて感動して、今もまだふぬけな状態やし。ふぬけな状態で書いてるから、文章もほんままとまりないしその上異様に長くなってしまった。でもまあ、気持ち的にもったいないので削るのはよします。読んでくれた人もありがとう。
ほんで、今年の年末のサックもみんなで楽しもうじゃありませんか。12月29日@いつものロケッツ!もう日が決まってる!シゼンカイが出るのも決まってる!